診療科目
各種点滴治療
各種点滴治療について
複合高濃度ビタミン療法・・・
複合高濃度ビタミン療法とは、1回あたりのビタミンC量25g、50g、75gと増量しながら点滴する治療法です。
高濃度ビタミンCの効能については、学術誌米国科学アカデミー紀要(PNAS)において、「正常細胞には影響せず、がん細胞を選択的に殺すことができる」という報告がなされています。ビタミンCは自身が酸化されることにより抗酸化作用を発揮しますが、その際に発生するのが過酸化水素です。正常細胞はこれを中和できるのに対し、がん細胞は中和が出来ず、結果死に至ることが示されました。そのため高濃度ビタミンCは「副作用の少ない抗癌剤」ともいわれ、がんの再発防止や既存のがん治療の補助療法としても用いられ、
米国の国立衛生研究所(NIH)や国立がん研究所(NCI)においても研究が進められています。一方、健常人でもビタミンCの効能は肌への効果も含め様々なものが知られています。
(複合高濃度ビタミン療法の効能)
抗酸化作用
疲労回復
免疫力向上
高濃度でがん治療効果 がん予防効果
肌への効果
メラニン色素抑制による美白効果
肌の弾力アップ 保湿効果
皮脂の過剰分泌を抑え、ニキビ防止 抗炎症作用
(複合高濃度ビタミン療法の方法)
ビタミンCに加えて他のビタミン類やミネラルなどを調合することも可能です。300〜500mlを約60〜120分かけて点滴します。
点滴中に血管の痛みを感じる場合があります。
治療頻度:月に1〜4回。継続することにより効果の維持が期待できます。
心機能や腎機能が低下している方や、脱水・低栄養状態の方は適応外となっています。
(G6PD検査について)
G6PD(グルコース-6-リン酸脱水素酵素)欠損症は赤血球膜の遺伝子性酵素異常で、この疾患がある方は治療を受けることは出来ません。
そのため、治療開始にあたってG6PD検査を実施する必要があります。
サンテクリニックでは院内での迅速検査が可能で、受診当日すぐに適応の可否を判断できます。
キレーション治療・・・
キレーション治療とは、EDTA (エチレンジアミン四酢酸) などのキレート剤を用いて体内から有毒なミネラル(鉛・ヒ素・水銀・
カドミウム・銅など)を除去する治療法です。
(キレーション治療の目的)
有害重金属の排出
活性酸素の低下
動脈硬化に起因する疾患治療
(キレーション治療の効果が期待できる疾患)
難治性潰瘍、高血圧、糖尿病、関節炎、皮膚疾患などにも効果が報告されているほか、アンチエイジング目的でも行われています。
(キレート剤の効能)
有害金属の除去
強力な抗酸化作用
老化、がん、動脈硬化に伴う疾患症状の原因となる活性酸素の除去
アンチエイジング効果
(キレーション治療の方法)
ミネラル・ビタミンなどを配合したキレート剤を点滴。
点滴中に血管の痛みを感じることがあります。
この他内服によるキレーションも可能です。
(その他)
心不全の方や腎機能に問題のある方は、キレーション点滴を受けられません。
サンテクリニックでは、院内での迅速検査も含めたミネラル検査の結果に基づく最適なキレーション治療法のご提案が可能です。